月の雫

 

つめたい夜空見上げたら 
あの惑星からは 嗚呼 僕は見える? 


ひとつだけ支えになるものが僕にもあったけれど 
いくつもの時代とともに忘れられて 

霧雨濡つこの陸で 崩れ散ってゆく僕は 
見えていたぬくもりを 信じなかった 

想いのしずくが 空に充ちてゆくから 
君にも僕にも届くようにと 

つめたい夜空見上げたら 
あの月からも 嗚呼 僕は見える? 
つめたい夜空見上げても 
あの月からは 嗚呼 僕は… 


いくつもの駅を過ぎ去った 僕は今ここに立つ 
置いてきた人でさえ 忘れられず 

この胸の花はあなたへと 
枯れないように 抱く 
いつまでもその花を 守りたかった  

醒めない夢の終わりに 
大地から祈り さあ星を目指す 
醒めない夢の終わりは 
指先で消えた 輝蹟