雪月花

 

舞い散る 白い粉雪 
ひらひら落ちて 静かに消える 


いつでもそうだったのかもしれないけれど 
寒さの中震えてた 
何も知らない子猫みたい 凍えるだけだった 

君の言葉に 触れた時に 
小さなわだかまりは全て 
あの粉雪のように 融けていたんだよ 

それでも思ってた 君を消しちゃいけないと 
そういつも感じてた その美しさを 

舞い散る 白い粉雪 
ひらひら落ちて 静かに消える 
あの淡い季節の終わりを 
胸の中に写した 雪月花 


随分と悩んだ事もあったけれど 
時を重ねて行く内に 
お互いが違う夢を紡ぎ始めてた 

少し滲む あの街灯に 
照らされ始めた道は今 
白く雪化粧をして 足跡を残すから 

舞い降りる 白い粉雪 
ひらひら落ちて 静かに積もる 
あの淡い恋の終わりを 
胸の中に映した 雪月花