果てなく遠くに君が
離れて行くのがとても怖くて


膝を抱えながら独りきりで
君の帰り待ち続けて
朝が来たのも知らずに 俯いていた

夏の日差しを体に浴びて
この浜辺を走ってた頃
昨日の事のように 思い出されて

突然涙がこの頬を濡らしてく
理由(わけ)さえ気付かず 君はどこにいる?

張り裂けそうな鼓動に 痛みを感じるのは何故かを
帰らないつもりの君に 教えてあげたいと叫ぶ 

今すぐにでも君に会いたくなって
砂の上に書いた名前
波に浚(さら)われていくのを 見送りながら

もう2度とは戻れないと
ここで交わした約束を
最後の波に乗せて そっと流した

儚く消えた思いは
この波が立てる泡のようなもの
気付いても もう遅いけど
君に伝えたいと叫ぶ